巷でよく耳にするようになったグルテンフリー。
健康志向の人の間では広く認知されていますが、そう聞くと「グルテンって体に良くないの?」や「グルテンを避けるためには大好きなパンを我慢しないといけないの?」という疑問が湧いてきますよね。
でもそんな心配はいりません。
グルテンフリーのパンというものが存在するのです。
グルテンって何?
グルテンとは、小麦をはじめ大麦やライ麦などの麦類に代表される、穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種。
パスタ・ラーメン・うどんなど麺類や、パンやケーキなどの小麦加工食品が作られるうえで、弾力性や粘り気、膨張の役割を担う非常に重要な要素です。
増加するグルテンアレルギー患者
現代人の日常の食生活とは切っても切れない存在のグルテンですが、一方でこのグルテンという物質に対してアレルギー反応を起こしてしまう人が世界中で増えています。
具体的には、小腸が敵が侵入してきたと勘違いをし、過剰反応を起こして消化不良になり、吐き気や痛み・腸疾患などを引き起こして、自らの小腸を傷つけてしまうという自己免疫疾患を指します。必要な栄養の吸収を阻害したり、むくみを引き起こすことも。
また、重症であれば自覚できますが、軽症であるがためになんとなく体調が良くないなとグルテンが原因だと気づかないケースも多くあるので、心配な人は病院で検査をしてみることをお勧めします。
グルテンフリー食品とは
フリーとは、〜のない、つまりグルテンを含まない食品です。また、グルテンに対するアレルギーを持つ人々も安心して食べられるよう、グルテンを使わず代替素材を用いて加工された食品のことも指します。
そのダイエット効果に目をつけ、モデルのミランダ・カーやテニスのノバク・ジョコビッチ選手などがこぞって取り入れたことから、近年ではアレルギー患者の人たちに限らず、健康や美容意識の高い人々にも新しい食習慣として注目されるようになりました。
グルテンを使わないパンがあるなんて!
パンの主成分は小麦ですから、グルテンフリーに転じるためにはパンを諦めなければならないのか…と思う人もいるかもしれません。
しかし、小麦不使用でもパンができるのです!
代表的なものが、日本でも大ブームを巻き起こした米粉。
米粉とはその名の通りお米を製粉したもので、おせんべいやお団子など和菓子の原材料でもあり、実は日本人の食の歴史には馴染みの深いものなんです。
米粉の中にも、お米の種類や製造方法、状態によって種類は様々ですが、なんといっても一番の特徴は、小麦などと違ってグルテンのもととなるタンパク質を含まないこと。
多くの健康志向のベーカリーショップやカフェには、そういった米粉を使用したグルテンフリーのパンやマフィン、パンケーキなどが販売されています。
米粉100%であることを確認しよう
米粉使用を謳っているからといってグルテンフリーとは限らないので要注意。米粉だけで弾力や食感を出すのは困難なため、小麦と混ぜて作られているものも多く出回っているからです。
また、市販の商品に限らず、米粉パンを焼くことができるホームベーカリーを使えばご家庭でもグルテンフリーのパンが楽しめます。
中には粘りや弾力を出すためグルテンを加えるレシピもありますが、グルテンの代わりにうるち米を粉砕した上新粉を使えば、小麦を全く含まない小麦フリーのパンを焼く事も可能。
自分で調理すれば材料がきちんと把握できるので、より安心ですね。
いかがでしたか?
世界中で大ブームのグルテンフリーパン、ぜひ一度試してみてくださいね。
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