丸くて甘い菓子パンです。
メロンパンの名前のメロンは形を表していて、メロンフレーバーというわけではありません。
メロンパンには2種類あります。
紡錘形と円形です。
メロンパンの歴史
紡錘形のものは神戸で産まれました。
オムライス用のキャップからヒントを得ています。
甘くしっとりした生地にマーガーリンの多い白あんが入っています。
メロンの亜種のマクワウリと形が似ていることからメロンパンという名前になりました。
1960年ごろに生まれました。
円形のものはふかふかの柔らかい円形のパンにクッキー生地を乗せて焼いたものです。
焼きあがった時にクッキー生地がひび割れた状態が網目メロンに似ていることからメロンパンと呼ばれています。
昭和10年ごろに作られました。
現在ではこちらのほうが主流です。
このメロンパンも神戸で産まれました。
色は黄色、黄緑色が多いです。
このクッキー生地の乗ったメロンパンも大きく分けて2種類あります。
クッキー生地がカリカリと歯ごたえのある固いメロンパンと、クッキー生地がしっとりとパンと馴染んだ柔らかいメロンパンです。
生地やクッキー生地にチョコチップが練り込まれていたり、クリームやアイスクリームが挟んであったり、果汁が使われていたりとさまざまなバリエーションがあります。
メロンとまったく似ていない外見のものも珍しくありません。
大きさも人の顔よりも大きなものから一口サイズのものまで実に様々です。
名物としても人気なメロンパン
とてもポピュラーな菓子パンでパン屋でもスーパーでもどこでも買うことができます。
メロンパンのみを扱うメロンパン専門店もあります。
一時期は車での移動販売も多く見られました。
焼きたての甘いいい香りも人気です。
観光地やサービスエリアでご当地名物として注目され、連日メロンパンを求めて長蛇の列ができることもあります。
また、近年はヤマザキ製パンの「メロンパンの皮焼いちゃいました」という商品が注目されました。
文字通り、メロンパンに乗せるクッキー生地だけを販売したもので、手頃な値段とユニークさが受けて品切れ状態になる程売れました。
メロンパンはクッキー生地を使っているため、大きさのわりにカロリーは高めのパンです。
しかし、可愛い見た目と優しい甘さ、豊かな個性、そして手頃な価格で帰るので子どもからお年寄りまで多くの人から支持を得ている日本が誇る菓子パンです。
2015年には全国から自慢のメロンパンが集まるメロンパンフェスティバルも開催されました。
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