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フランスパン

パンの種類

こんがりとキツネ色に焼けたパリッとした外皮に、小麦の香りが広がるふわふわで、真っ白の中身。

どこのパン屋さんにもあって、シンプルでありながら実は奥が深い、フランスパンについてお話しようと思います。

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フランスパンとは?

フランスパンとは、砂糖や牛乳などを使わずに、小麦粉・塩・水・イーストを基本として作られたパンのことです。

この四つの材料から作られた生地をもとにして、成形の違いで名称が分かれているので、いくつかご紹介します。


まず、一般的なフランスパンのイメージである長い棒状の「バゲット」。

フランス語で『棒』を意味するバゲットは、細長く、外皮の部分が多いので、パリパリとした皮を楽しみたい方にオススメです。

バゲットと同じ棒状でも、少し短めに作られているのが「バタール」です。

中身のふわふわとした部分が多いので、もちもちした食感が好きな日本人には、一番向いているとも考えられます。

また、バゲットよりも一回り大きく、『パリのパン』という意味を持つ「パリジャン」と呼ばれるパンもあります。

その他にも、丸い形をした「ブール」や、クープと呼ばれる切り込みが一本だけはいったラグビーボールのような「クッペ」、『麦の穂』を意味する「エピ」などがあります。

多くのフランスパンは、成形してそのまま焼く、という形が主流ですが、エピに関しては、成形時にベーコンやチーズを入れたものなど、バラエティに富んでいるように思います。

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フランスパンが出来た由来

どのパンも、硬い皮と、小麦の香りが楽しめることが特徴ですが、どうしてこのようなパンが産まれたのでしょうか。

それは、フランスの気候や土壌の関係から、他の国のようなふっくらとしたパンを作る元となるグルテンの少ない小麦しか取れなかったことに由来します。

また、最もポピュラーなバゲットの形になったのは、1920年代の法規制によって、パン職人が午後10時から午前4時までの間働くことを禁じられたため、朝食までに従来の丸いパンを焼き上げることが困難となったことためだそうです。


フランスパンの生地はシンプルなだけに気温や湿度の影響を受けやすく、日によって発酵の具合や焼き加減を調節する必要があるため、パン職人の技術によって味が大きく左右されます。

そのため、フランスパン作りはパン職人にとって最大の難関ともされているそうです。

たくさんのパン屋さんがあって、どこに行こうか迷ってしまう…そんなときは、フランスパンの味で、その職人の腕を見極めてみるのもいいかもしれません。

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