初めてパン作りを自宅でしたいのだけど、何の材料が必要なのかを知りたい。またどこで買うのが良いのかも分かれば知りたい。
自宅でパンを作るとなると色々揃えなくちゃって思うかもしれないけど、実は結構自宅にあるもので作れちゃったりするんだよ!
パン屋さんなどで買うパンは美味しくて好きだけど、自宅で作れば焼きたてパンが好きな時に食べられるから、最近は自宅でパン作りをする方も増えてきていますよね。
初めてパン作りをする方は何を買っておけば良いのかと思ってしまうかもしれませんが、パンを作るのに最低限必要な材料は小麦粉・イースト・塩・水の4つになります。
もちろん作りたいパンの種類によって必要な材料が変わりますが、上の4つがあればパンを作ることは可能なのです。
意外とシンプルだなと思った方も多いのでは無いでしょうか?
そこで今回は最低限必要なパンの材料、パンの種類に応じて必要な副材料、そしてそれぞれの購入店舗についてまとめさせて頂きますので、是非これから集めようと考えている方は参考にして頂ければと思います。
実は簡単?自宅でパンを作るのに必要な材料
冒頭でもご紹介しましたが、パン作りに最低限必要となる基本的な材料、パンの種類によって必要となる材料を副材料を説明していきます。
パンの基本的な材料と役割・効果
パン作りをする上で必ず必要となる材料は、
小麦粉(強力粉)・イースト(酵母)・塩・水
の4つになります。
①小麦粉(強力粉)
パンの材料と聞いて一番最初に出てくるのがこの小麦粉では無いでしょうか?
小麦粉は中に含有されているタンパク質の量に応じて、強力粉・準強力粉・薄力粉などに分かれていますが、パン作りではタンパク質の多い強力粉が使われることが多いです。
なぜならパン作りではこのタンパク質がとても重要な成分となり、水と一緒にこねることでグルテンと呼ばれる物質ができ上がるのですが、このグルテンによりパン生地を膨らましてふんわりとした食感を作ることができるからです。
そのため、小麦粉の種類によってもパンの出来上がりに大きく差が生じることがあります。
また小麦粉だけでなく、ライ麦粉や全粒粉を加えて作ることもあります。
②イースト(酵母)
パン作りをしていない方からするとあまり購入することは無いと思いますが、イーストもパン作りでは重要な材料の一つとなります。
イーストはパン専用の酵母で、パン生地内に炭酸ガスを発生させ生地を膨らませる効果があります。
イーストには大きく3種類あり、
- 生イーストを乾燥させて休眠状態にして粉末化している「ドライイースト」
- ドライイーストと異なり予備発酵の必要がない「インスタントドライイースト」
- 培養したパン酵母そのままの「生イースト」
とあり、自宅でパン作りをする際に使われやすいのは作業の手間がかからない「インスタントドライイースト」です。
またイーストでは無く果実や穀物についている酵母から作られる天然酵母を使うこともあります。
③塩
「パン作りで塩なんて入れたら辛くなっちゃうんじゃないの?」って思われるかもしれませんが、実はパンの材料における塩の役割はとても大切です。
塩を入れることでパン生地にうまみを与えるという役割だけでなく、パン生地内のグルテンを引き締める効果もあるのです。
不思議かもしれませんが、塩を入れないでパンを作ってしまうと生地がべたべたになってしまい、美味しいパンを作ることができません。
量はそこまで多く入れませんが、塩を入れ忘れないように気を付けてくださいね。
④水
水が無い限りパンを作ることが出来ません。
これまで紹介した小麦粉は水でこねることでグルテンと呼ばれる成分を作り出すことが出来ますし、イーストも水に溶かしてパン生地に加えることで生地を発酵させてふっくらとした焼き上がりにすることができます。
水は温度や硬度によって出来上がりに影響があり、パン作りでは硬度40~120ppmくらいの水が作りやすいと言われています。
また水の代わりに炭酸水を使うことも出来ますよ。
パンの副材料
ここまでパン作りで必ず必要とされる材料を解説していきましたが、今度はパンの種類によって必要となってくる副材料をご紹介していきます。
①バター(油脂)
バターをパン生地に入れることで、生地が伸びやすくなり成形しやすくなるという効果があります。
これはバターの中にある油分が生地内に浸透することで伸ばしやすくなっています。
またバターを熱すると香ばしい匂いがしてくると思いますが、バターを入れたパン生地を焼くことで風味が良くなるという効果もあります。
ところでバターには無塩バターと有塩バターの2つがありますが、パン作りでは無塩バターを使うことが多いです。
なぜなら有塩、つまり塩の入っているバターを使ってしまうと、主材料で入れた塩をさらに追加してしまうことになるので、計量次第では発酵が遅れてしまうという可能性があります。
そのため無塩バターを買っておくことをおすすめいたします。
またバターの役割としては、前述の通りパン生地を伸ばすことになりますので油脂であれば同じ役目を果たすことができます。
そのため、バターの代用品としてショートニングやマーガリンなども使われることがあります。
②卵
パン生地に卵を入れる場合もあれば、焼く前に生地の表面に卵を塗るという場合もあります。
パン生地に入れると生地がしっとりとして風味の良いパンを作ることができます。
一方、卵を生地の表面に塗ると綺麗な焼き色やツヤを出すことが出来るので、見た目も楽しむことができます。
③牛乳・スキムミルク
パン生地に牛乳を加えることで焼く際に乳固形分中の乳糖が加熱されて、パンの風味が良くなり焼き色が付きやすくなる効果があります。
そのためパン生地に牛乳を入れることが多いですが、牛乳を使う場合は水分も含まれているため、主材料の水の量を減らす必要がありますので注意しましょう。
また乳糖があれば同じ効果をもたらすことが出来ますので、牛乳以外にもスキムミルクや全粉乳などの乳製品が使われることがあります。
④砂糖
「パン生地に砂糖を入れたら甘くなっちゃうんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は砂糖を入れても甘くならないのです。
なぜなら、砂糖を入れるとイーストによってアルコールと炭酸ガスに分解されてしまい、甘い成分である糖分が無くなるからです。
では砂糖を入れる役目は何かというと、その分解された際に発生した炭酸ガスでパン生地を発酵させるという役目を果たしています。
砂糖には様々な種類がありますが、種類によって発酵の様子は変わります。
パン作りでは上白糖や三温糖などが使われることが多いですが、色々試してみても面白いかもしれません。
以上が副材料となりますが、これ以外にもドライフルーツやくるみなどトッピングとなる具材であったり、生地にパウダーを加えることもありますので、自分が作りたいパンに必要となる材料を集めておきましょう。
パン作りの材料を購入できるおすすめ店舗
ここまでパン作りに必要となる材料を解説いたしましたが、ここからはその材料をどこで買うのが良いかということについて解説していきます。
近くのスーパー(コストコ・業務スーパーなら尚良い)
記事内でも解説しております通り、パン作りに最低限必要となる材料は小麦粉(強力粉)・イースト(酵母)・塩・水の4つであり、特に質にこだわらなければ近くのスーパーで買うことができます。
特に初めて自宅でパン作りをされる方は、色々と試しながら作っていくことになると思いますので、いきなり専門店などで買い集める必要は無く、まずは簡単に近くのスーパーで手に入る材料からパン作りを始めて少しずつレベルアップしていくのが良いかと思います。
近くでもコスパの高い材料を集めたい場合は、コストコや業務スーパーなどがおすすめです。
パン・製菓の専門店(富澤商店など)
百貨店の地下などにあることが多いですが、パン作りやお菓子作りの材料の専門店に行けば様々な材料が揃っています。
特に小麦粉などはたくさん種類がありますので、お店に行くと迷ってしまいますが結構楽しかったりもします。
通常のスーパーで買うよりも本格的な材料が揃っているだけあり少々値段も上がりますので、さらに美味しいパンを作っていきたいという場合に良いと思います。
私がよく買い物に行くのは富澤商店(TOMIZ)というお店です。
ネット通販(cotta・cuoca・TOMIZオンラインショップ・楽天など)
近くに専門店があれば問題無いですが、遠くてなかなかすぐに買いに行けないという方も多いと思います。
その場合はオンライン上でのネット通販から購入すると、簡単に質の高い材料を買い集めることができます。
ネットで購入する場合によく使われるサイトとして「cotta(コッタ)」や「cuoca(クオカ)」、「TOMIZオンラインショップ」があります。
どのサイトもパン作りやお菓子作りの材料や道具を専門的に取り扱っているサイトになりますので、近くのスーパーじゃ物足りないという場合は是非活用してみてください。
また総合ネット通販サイトにもなりますが、大手ECサイトの「楽天」にもパン作りの材料を取り扱っているお店が多くあります。
まとめ
じゃあまずは近くのスーパーで必要な材料を集めてきてパン作りをしてみようかな。
うん、最低限の材料だけでまずは作ってみて、少しずつレベルアップしていこう!
今回はパン作りに必要となる材料を解説させて頂きました。
パンを作るために必ず必要な主材料として、
①小麦粉(強力粉)
②イースト(酵母)
③塩
④水
の4つがあればパンを作ることができます。
そしてこれらの材料を買う上で、
①初めてパン作りをするのであれば近くのスーパー
②徐々にレベルアップしたい方はパン・製菓の材料店およびオンライン通販
で購入するのが良いかと思います。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
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