最近では家電が大きく発達しており、パン屋さんのようなパンが焼けるハイテクのホームベーカリーも販売されています。
しかし、そんなホームベーカリーでパンを作ってみてもどうもパン屋さんのような弾力や風味にならなかった経験がある方も多いのではないでしょうか?
「パン屋さんはプロだから素人には無理」
と諦めてしまうのはまだ早いです。
パン作りでは、
水が焼き上がりに大きな影響
を与えます。
その水を炭酸水に変えることで、
これまで作ってきたパンとは比べものにならないほど美味しく焼き上がること
もあるのです。
そこで今回はパン作りにおいて炭酸水を使用するのは有効なのか解説していきます。
パン作りにおける仕込み水の役目とは?
パン作りに欠かせない基本食材は小麦粉、イースト、塩、そして水です。
副材料として砂糖やバターを使用することもありますが、どの食材も水を加えて溶かすという工程が入ってくるので、パン作りにおいて水が非常に重要であることがわかります。
パン作りにおいて水は基本食材の1つであり、温度や硬度によって焼き上がりにさまざまな影響を与えます。
水は小麦粉と一緒にこねることで、グルテン膜を形成するという役割があります。
水に溶かしたイーストをパン生地に加えることでパン生地が発酵していきます。
イーストがパン生地中の糖分を分解することで二酸化炭素を発生させるのです。
このグルテン膜が発酵時に発生した二酸化炭素を抱え込むことによって、パン生地が膨らむという仕組みになっています。
つまりパン作りは、
発酵時に発生した二酸化炭素をどれだけ逃がさずにうまく包み込んでパンの膨らみにつなげていく
のが重要なのです。
水を炭酸水に変えるとどうなるか?
パン作りの水を全て炭酸水に変えるとパンが膨らみやすくなります。
なぜかというとパンの膨張には先ほど記載の通り、二酸化炭素が重要だからです。
炭酸水とは、圧力を加えて水に二酸化炭素を溶かし込んだものです。
つまりは、
もともと二酸化炭素が水の中に発生している状態
といえます。
そのため、普通の水を使用するよりも多くの二酸化炭素をグルテン膜に抱え込ませることが可能になります。
二酸化炭素は発酵時に発生するものですが、素人目ではしっかりと二酸化炭素が発生するまで発酵できているのかがわかりません。
発酵時間は小麦粉の種類、水の温度や硬度、副材料をしようしているか、また、それらのバランスによっても変わります。
そのため、焼き上がりがベチャベチャとしてしまったり、思ったように膨らまず重たい焼き上がりになってしまったりした経験がある方も多いでしょう。
水を炭酸水に変えるだけで一定の二酸化炭素量が確保されています。
それだけでも膨らみやすくなるので、発酵がうまくいかずなかなかパンの膨らみが出ないという方は水を炭酸水に変えるだけでもふっくらとした焼き上がりになることでしょう。
また、空気が入るためにふわっと軽い食感になります。
どんなパンを作りたい時におすすめか?
炭酸水を使用することで膨らみやすくなります。
そのため、ふっくらとした食感を出したい時に炭酸水を使用すると良いでしょう。
フワフワの食パンを作りたい方は炭酸水がおすすめです。
パンケーキを作る時に炭酸水を使用するのも良いでしょう。
また、炭酸水といってもさまざまな種類が販売されており、炭酸の強さも選ぶことができます。
- 普段より少しだけ膨らみが欲しいという方は弱炭酸の炭酸水
- 膨らみを重視したい方は強炭酸の炭酸水
を使用したりすれば、よりふわっと軽い食感に仕上がることでしょう。
さらに、砂糖入りの炭酸水を使用することで調理工程を短縮することも可能になります。
甘いパンが好きな方は、砂糖入りの炭酸水に砂糖をお好みで加えても良いでしょう。
また、ブドウフレーバーやオレンジフレーバーが含まれている砂糖入りの炭酸水も販売されているため、これらを使用すれば自分好みのふっくらとしたパンを作ることが可能になります。
さまざまな炭酸水を買ってきてオリジナルのふっくらパンを作ってみるのも面白いでしょう。
まとめ
パン作りで最も難しいのが、膨らみを出すことです。
パン屋さんのようなふっくらとした食感を出すことが、パン作り初心者の方の多くの悩み事でしょう。
そんな悩みを解消できるのが、炭酸水を使用したパン作りです。
単純に水を炭酸水に変えるだけでもこれまでとは段違いの膨らみを出すことができます。
これに加えて炭酸水と小麦粉のバランスや、フレーバー入り、砂糖入りの炭酸水を使用するなど炭酸水にもこだわっていけばパン作りのレパートリーも増えていきます。
これまで思ったような焼き上がりにならず、ふっくらとした食感のパンを作ることを諦めてしまった方も一度炭酸水を試してみましょう。
炭酸水一つで焼き上がりが大きく変わるので満足のいく家族からも喜ばれるパンが作れることでしょう。
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