ピザの発祥と由来
いまや、世界中でイタリア料理の代表格となったピザ。
ピザの歴史はパンの中でももっとも古く、その起源は古代ローマ時代にまでさかのぼることができます。
もともとピザは食べ物ではなく、食器として用いられていました。
その地位が激変するのが17世紀、スペインがインカ帝国からトマトをヨーロッパにもたらしてからです。
トマトがヨーロッパで流通し始めたのは当時スペイン領だったナポリでした。
ナポリの住民たちは円形に焼いたパンの上にトマト、チーズ、オリーブオイルをのせて食べていました。
このときからピザ専門店が登場し、今でもナポリで営業中です。
ピザの美味しさはスペインからイタリアのマルゲリータ女王の耳に入り、ナポリから職人を呼び寄せピザを目の前で焼かせて食べたことからピザはイタリヤ料理として認識されるようになりました。
その後、イタリア系移民と供にアメリカにもピザ文化は輸入され、宅配ピザというスタイルに変化しました。
当初はイタリア系移民が食べるものでしたが、第二次世界大戦後にイタリアに駐在していたアメリカ軍がピザを食べて気に入りアメリカでもピザがポピュラーな食べ物になっていきました。
材料や製造工程
本場ナポリではピザと読んでいいのはマルゲリータとマリナーラだけと言われています。
強力粉にオリーブオイル、塩、砂糖、ドライイーストを混ぜて発酵させた生地を円形に伸ばし、フォークなどで穴を開けた後、トマトペースト、モッツアレラチーズを載せ、240度の余熱で温めたオーブンで240度で7分ほど焼きます。
イタリアでは石窯が使われています。
ピザの特徴
ピザといえば薄いパリッとした生地と分厚いふわふわとした生地の2種類があります。
薄めのパリッとしたピザはイタリアスタイルで、分厚いのはアメリカンスタイルと言われています。
日本に伝わったピザはアメリカンスタイルがベースでしたので売られているピザはほとんどが分厚い生地のものです。
イタリアではピザを焼くために専用の竃が必要になりピザを焼くのは専門店に限られておりピッツェリアと呼ばれています。
イタリアではピザは1人一枚食べるのが基本と言われています。
反対にアメリカでは厚みのある生地にタップリと具材をのせた深みのあるナポリピザなど量もボリュームも多いのが特徴です。
アメリカではピザは等分して食べるのが一般的です。
アメリカの法律では大さじ2杯のトマトペーストも野菜と定義されており、ピザも野菜として認識されているようです。
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