世界で最もパンを食べているのは?
パンは欧米、オセアニア、アジア、中東、アフリカと、それぞれの国や地域によってパンの種類や形は様々ですが、世界中で食べられています。
その中でも特によくパンを食べているのはドイツです。
ドイツでのパンの年間消費量はなんと一人当たり85~95キロにもなります。
日本では一人当たり15キロほどの年間消費量なので、それを見てみるといかにドイツでパンが主食として食べられているかが分かります。
しかも、パンの種類もダントツで多いことも特徴です。
その種類は500種類以上あると言われています。
ドイツのパンの種類
ドイツの代表的なパンの種類といえば、プレッツェル・シュトーレン・クノーテンなどが有名ですが、実はパンに使われる穀物量によって種類が細かく分かれているのです。
例えばヴァイツェンブロートは穀物使用量を100%としたときの小麦とライ麦の割合のうち、小麦の割合が90%以上のもののことです。
ヴァイツェンミッシュブロートは小麦の割合が50%以上90%未満のものを指します。
ライ麦と小麦の割合がちょうど50%・50%のものはミッシュブロートと呼ばれ、ライ麦が50%以上90%未満のものはロッゲンミッシュブロート、そしてライ麦90%以上のものをロッゲンブロートといいます。
また、小麦とライ麦の粉の挽き方によってもまた細かく種類わけされているのです。
配合割合や挽き方による違いだけでここまで細かく規定されていることがドイツのパンの種類の多さにもつながっています。
ドイツのパンの特徴は黒くずっしりしていて、ライ麦が入ったパンということです。
実はこのライ麦が多く配合されているのは主にドイツ北部で食べられています。
そして南部に近づくにつれて、小麦粉の割合が多くなっていきます。
ドイツパンをおいしく食べる
このドイツパンに使われるライ麦は健康にも美容にも良いと言われ、近年注目を集めています。
しかし、独特の酸味があるのがあるのが特徴で、この酸味が苦手だという方も多いのではないでしょうか。
本場ドイツの人たちは、このパンを薄くスライスしてクリームチーズやハチミツ、ジャムを塗って食べたり、ハムやハーブなどを乗せてオープンサンドにして食べたりします。
その際、ライ麦の割合が高いものほど薄く、小麦の割合が高いものほど厚めにスライスするのがポイントです。
そして、食べる前にバターなど乳製品をひと塗りすると、酸味がマイルドになり食べやすくなります。
ワインやビールと共にドイツパンを楽しむのも良いですね。
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