食パンは直方体の型に入れて焼き上げたパンのことです。
通常は切り分けて食べます。
小麦粉、玉子、砂糖、塩、イースト、油脂というシンプルな材料でできています。
食パンの由来
食パンという名前は「主食パン」という意味です。これは日本特有の言葉です。
食パンには2種類あり、頭が盛り上がったイギリスパンと直方体の角食パンがあります。
違いは食パンを焼くときに型に蓋をすれば上が押さえられて角食パンになり、蓋をしなければふんわり盛り上がってイギリスパンとなります。
昔からあったのはイギリスパンのほうです。
食パンが生まれたのはアメリカの開拓時代です。
輸送手段が発達していない時代、一度にみんなで食べられるように開発されたそうです。
日本では文明開化とともに食パンが入ってきましたが、あまり広がりませんでした。
一般的に普及したのは第二次世界大戦後の学校給食からでした。
この頃から角食パンが作られ始めました。
焼く時に型に蓋をすることで、少ない熱量で効率的にパンを焼くことができるので大量生産が可能になりました。
食パンの数え方
食パンの数え方は塊としては一斤二斤と数えます。
一斤は340g以上とされています。
スライスしたあとは一枚、二枚または一切れ、二切れと数えます。
市販の食パンは4枚、5枚、6枚、8枚切りで売られていることが多いです。
地方や家庭によって好みが違います。
食パンの食べ方
食パンはシンプルなパンなのでその分、さまざまな食べ方がされています。
そのまま食べる他、焼いたり、具を挟んでサンドイッチにしたり、ジャムやバターなどのスプレッドを付けたり、卵液に浸してフレンチトーストにしたり、プリン液に浸した後にオーブンで焼いてパンプディングにしたり、牛乳で煮てパン粥にしたり、1斤丸ごと中をくり貫いてホワイトソースを入れてオーブンで焼いてパングラタンにして食べることもあります。
甘い味付けもしょっぱい味付けも両方合います。
食パンは軽く焼くだけで美味しく手軽に食べられるので朝食に好まれます。
トーストのアレンジは無限大です。
チーズやジャムといった洋食風の味付けのほか、アンコや納豆といった和の食材とも相性がとても良いです。
トーストをするときのコツはパンを焼く前にトースターをあらかじめよく温めて置くことです。
薄切りの食パンはサクサクになり、厚切りの食パンは外は外はカリッ、中はしっとりとした味わいを楽しむことができます。
材料がシンプルで大量生産しやすいので、パンの中では安価ですが、一方で材料や製法にこだわった高級な食パンも人気です。
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