米粉は文字どおり米を粉にしたもの(製粉したもの)です。見た目は小麦粉と似ています。
小麦粉にはパンを作るための重要な成分であるグルテンを形成するための成分が含まれていますが米には含まれていません。
ですから見た目が小麦粉に似ているからと言って小麦粉を米粉に置き換えただけではパンを作ることはできません。
米粉パンを作る時にはグルテンを添加することで小麦粉のパンと似たような膨らみ、弾力をもつ米粉パンを作ることができます。
米粉パンでもアレルギーを起こす?
米粉パンは小麦粉ではないため小麦粉パンにアレルギー反応を起こす人から「アレルギーを起こさないパン」と誤解されることがあります。
パンのアレルギー症状は小麦粉に含まれるグルテンによるものとされています。
しかしながら先ほど説明したようにグルテンを添加した米粉パンは通常のパンと変わらないアレルギー反応を起こす可能性があります。
米粉パンはすべてアレルギーを起こさないというのではなくグルテンを使用しない米粉パンだけがアレルギーを起こしにくいと言えます。
アレルギーに関しては様々な要因がありますのでグルテンを含まなければアレルギーフリーと言い切れるものではありません。
近年、米粉で作るホームベーカリーが話題となっていますがアレルギーが気になる方はグルテンを使わないパンを作ることができるかどうか購入する際には注意が必要です。
カロリーが気になる方は米粉がおすすめ
小麦粉パンと米粉パンのカロリーを比較すると米粉パンのほうが30%程度カロリーが低いと言われています。
そのためダイエットに効果があると思われるかもしれません。
しかしながら小麦粉パンに比べると食べやすいため、結局の所たくさん食べてしまうといった噂も聞きます。
カロリーが低いからダイエットに効果ありとは短絡的すぎるかもしれませんね。
また、元が米ですからアミノ酸も豊富に含んでいます。
日本人にとっての栄養バランスの良さは小麦粉パンよりも米粉パンに軍配があがるでしょう。
米粉を使ったパンは小麦粉パンに比べて水分を多く保持するためもちもちとした食感となります。
それはもう、餅と同じ成分ですからもちもちです。
同時に小麦粉パンのようなパサパサ感が少ないため食べやすいといえるでしょう。
逆説的に言えば小麦粉のパンの食感、ふわふわ感とはちがう食感となります。
純粋に小麦粉のパンが好きな人にとっては物足りないものになるかもしれません。
どちらもそれぞれに特徴がありますのでどちらがおいしいと競うものではなく味のバリエーションとして違いを楽しむことができるといいですね。
米粉には様々な種類があります。
特にグルテンが含まれているかどうかが重要なポイントですのでアレルギーについて気になる方は米粉を選ぶ際に十分に注意してください。
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